幸せ暮らしのコツブログ

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暮らしに時間を掛ける時代

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はじめに

家に帰って来るということほど、幸せなことはありませんね。
家というのは安らぐことができる場所で、気持ちが落ち着く場所です。
どの時代も家は整えられ、居心地の良さを追求し続けられてきました。
人類が、"自分の家”というものを持ち始めたときから、最初は土間だったところに、座り心地がよくなるように藁を敷き、
最初は何もなかった入り口に、外から見えないように簾を立てかけ、最初は殺風景だった棚に、綺麗な石や綺麗な貝などを並べてきました。
家の歴史こそがまさに、人類の文明の証ともいえるのではないでしょうか。

暮らしに時間をかける時代

日々の暮らしをおざなりにしていないか?

さて、家という"自分の空間”を大切に作り上げていくことに時間を費やしていますか?
つまりはこれは、"自分の暮らしに時間を費やしているか?”と同義だと考えていますが、今こそこの問いに真摯に向き合う必要があるのです。
むかしむかし、原始人上がりの私たち人類が、自分たちの寝床を居心地よく整えてきたのには、きっと意味があるはずです。
しかし、彼らと違い私たちは、なぜかその部分をないがしろにしがちな現代を築きつつあるように思いませんか。
だからこそ今、ライフスタイルを語る人々がまた現れているのだと思います。
彼らは、自分の空間をおざなりにしている我々に警鐘を鳴らすために現れたのです。

これまでの「働く時代」

文明を発達させるための労働の時代

文明や産業が発達するときに、「もっと働こう!」「働くことは豊かなことだ!」と語る人々がいたことでしょう。
現在のライフスタイルを語る人々と同じ働きをしている人であったはずです。
原始人もはじめは自分たちの範囲の食料や暮らす場所など生きることだけを考えていました。
しかし、その後村のような単位から国単位へと世界が変化を遂げ、自分たちの周りのことだけでは生きていけないことに気が付いたのです。だからもっと周りに貢献しよう、と活動家たちが警鐘を鳴らしていました。

巡り巡って暮らしを大事にする時代

地球上のものは全てこうしてバランスをとるようにできているのでしょうか?と思うくらいに、自分の暮らしに時間を費やしていたかと思えば、自分たちの外の世界に働きかけることがトレンドになり、そして今また、自分たちの暮らしのことにもう少し時間を割くべきでは?という世の中になってきています。つまり、私たちは自分たちの暮らしの在り方について考えるべきタイミングにあるのです。文明を発達させるために頑張ってきた我々が、自分たちの暮らしを丁寧に暮らすことよりも、仕事をすることに力を注ぎすぎて、暮らしに時間をかけることに憧れを持つほどに、それは遠い存在になっていたのでしょう。

”暮らすこと”に時間をかける

時間が掛かるものを敢えて選んでみる

これまでは自分の暮らしの外での活動、つまり働くことに特化した時代を送ってきました。外に出て働く人が日々の家事や暮らしを効率よく行えるような考え方やグッズなどが流行していたように思います。冷凍食品の普及や料理をいかに時短で取り組むかなどがその例です。もちろんこれらのアイデアはとても画期的であり、これからも上手に活用させてもらいたいものではありますが、これからは自分たちの暮らしにもう少し時間を割く時代です。そして、敢えて昔からある方法で行うことを"贅沢”"お洒落”と捉える時代でもあるのです。コーヒーの淹れ方としてはインスタントコーヒーはまさに画期的なものでしょう。しかしそれをハンドドリップで淹れたり、ご飯を炊飯器ではなく土鍋で焚いてみたりするだけで、時間はかかりますがいつものコーヒータイムが、いつもの食事が楽しくお洒落なものに変えられるのです。

目の前の時間を楽しむ

まずはキャンプを想像してみると分かりやすいかもしれません。キャンプに行ってテレビを見たり、スマートフォンで時間をつぶしたりはしないですよね。火起こしから始める丁寧な食事作りの時間は、普段の家事の時間と違って、それ自体が楽しく感じるでしょうし、一緒に行った人たちと焚火をしたり、釣りをしたり、海に行ったり、コーヒーを楽しんだり、ゆっくり語らいながらテントに寝転がったり、星を眺めたりしながら過ごしていると思います。これは、場所が変わっているということもあるかもしれませんが、意識が違うから楽しめているのです。ベランダや庭にテーブルとイスを置いて、マグカップにコーヒーを淹れて面と向かっておしゃべりなんて、できるかできないかでいえばできるけれどやりません。つまり、場所がそうさせているだけでなく、キャンプの場ではその場を楽しもうとする意識、そのこと自体を味わおうとする意気込みがあるから楽しいのです。

さいごに

今の我々に必要なことは、自分の暮らしにもっと時間を割くことです。敢えて時間が掛かるやり方を選び、目の前の時間だけを楽しむことで、手間はかかれど暮らしがぐっと豊かになることでしょう。これまでのトレンドは、家の外での楽しみ方でした。しかし、現代のトレンドは家での暮らしを楽しむ暮らし方と言っても過言ではありません。家での暮らしを楽しむこと自体が「お洒落」な時代なのです。時間が掛かるものほど味があり、人生への満足度が上がるはずです。


KATO